何手先ということを問題にするのか(深さ)、手段のバリエーションも問題にするのか(幅)で異なるし、局面によっても違うだろうから、正確な算出は難しいだろうが、読みに関してプロのすごさを感じさせる局面はある。
上は1978年第2期
棋聖戦第5局の
藤沢秀行(先番) vs
加藤正夫の一戦。加藤が白1で
シノギを図ったときに、3時間近い長考の後、黒2で白の大石を仕留めた。
こちらは1956年第11期
本因坊戦第5局の島村利博(先番) vs 高川秀格の一戦。高川は白1とはねて半目勝ちを読み切ったという。
いずれも、
秋山賢司著「
囲碁とっておきの話」文春文庫(1994/01)に詳しく述べられているので、ご興味のある方は参照して頂きたい。