以前水から水素と酸素を生成する方法を書いたが、水素の爆発力とはどれくらいなのか。自宅で実験を試みた。
上の試験管(約20ml)、ビン(約300ml)、ペットボトル(約500ml)に水素をためて火をつけてみた。
まずは、試験管。ポン(Pon)!という可愛らしい音がするだけ。まぁ、義務教育でもやる実験だから、こんなもんだろう。
次にビン。ボン(Von)!という鈍い音がして、ビンの口が一瞬火を噴いた。私の手はもろに炎をかぶってしまったが、幸い火傷はしなかった。
最後にペットボトル。水素を蓄積してから数週間経過していたこともあり、ペットボトルがしぼんでいたのだが、キャップを空けると空気を吸い込んでほぼ元の大きさに戻った。従って水素の量としては500ml以下だが、酸素が入ったはずなので、もしかしたら、爆発の威力がこれで増したのかも知れない。
引火すると、パーン!という風船が割れたような大きな音がして、ペットボトルの口が火を噴いた。またしても私の手は炎をかぶり、手の毛は一部ちりぢりに。今度は軽い火傷を負ってしまった。ペットボトルは干涸びたように縮んでいた。
昨年福島第一原子力発電所で大きな爆発事故が起こったことは誰でも知っているが、爆発の原因は水素爆発だという。今回の実験でたかが500mlの水素でもかなりの威力があることが確かめられた。これが部屋一杯の水素に引火、ということにでもなれば、その威力の凄さは想像を絶するものになるだろう。